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ちょこっとタメになる独り言

チャップリンの人生を筆者なりに要約してみた

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本日はチャールズ・チャップリンの魅力について語りたいと思います。

 

チャールズ・チャップリンは1889年4月16日、イギリス・ロンドンで生まれる。両親は舞台俳優として活躍し、それなりに裕福な暮らしをしていたチャップリンだったが、父親と一緒に生活をした記憶はない。父親は毎晩飲み歩き家に寄りつくことが無かったのだ。やがて両親は離婚しチャップリンは4歳年上の兄と一緒に母親に引き取られた。母親にも舞台俳優としての収入が十分あったので父親の援助を受けずとも3人は幸せな暮らしを送ることが出来ていた。

 

チャップリンは5歳で初めて客の前にたった。舞台上で彼が、当時喉を患っていた母親の真似を披露すると場内は笑いと拍手に包まれた。それはすさましい投げ銭の雨が降るほどの大盛況であった。彼は幸福の内に母親と一緒に舞台を降りたが、悲しいことにその舞台がチャップリンの初舞台であり、母親の最後の舞台となってしまった。喉の状態が悪化し声が思うように出なくなってしまった母親は、その後も舞台への復帰を望んでいたがついに叶わなかったのだ。

 

母親が仕事を失うとみるみる内に生活は苦しくなっていった。そんな貧しい暮らしを余儀なくされるチャップリンだったが、屠畜場に連れて行かれる羊の群れの中で1頭が脱走する場面を目にする。周囲は捕まえようとする者、つまずいて転ぶ者などでごった返し、幼い彼を含め見物人たちを大いに喜ばせた。ところが、やがてその1頭が捉えられ屠畜場に連れて行かれるとチャップリンはその羊の運命を思いハッと我に返るのだった。「あの羊は今から殺されるのだ・・・」

 

そう「人生はクローズアップで見れば悲劇だがロングショットで見れば喜劇なのだ」(筆者が1番好きなチャップリンの名言である。)

 

貧民院の入退院と母親の精神病などで人生のどん底にいたチャップリンだったが、才能は彼を見放さなかった。12歳だった彼は14歳だと嘘をつきブラックモア俳優周旋所からいくつかの役をもらうと劇評論家は彼を絶賛するのだった。いくつかの劇団を転々としイギリスで名前が売れた彼は1910年にアメリカに渡る。1912年6月に1度ロンドンに帰国するが、すぐにアメリカにもどり、キーストン社、さらにエッサネイ社と破格の契約を結んでいく・・・。

 

その後、29歳でハリウッドに自分の撮影所を作り、1921年に念願だった初の長編映画を手がけた。「キッド」である。しかし、その撮影には丸一年もかかりさらにフィルムを大量に使うという方法は相変わらずだったため、経営者たちは眉をひそるのだった。しかし、彼のお金と時間を惜しまないスタイルは経営者たちが何を言おうと変わるものではなかった。その逸話として、子どもとチャーリーがパンケーキを食べるシーンを撮影するのになんと6日間もかけたというものがある。貧しい幼少期を過ごしたチャップリンにとってこのパンケーキを食べるという何気ないシーンがとても重要に思えたのかもしれない。

 

 

 

ちなみに、チャップリンの映画に欠かせない、チャップリン映画と聞いて私たちがまず思い描くこのチャーリーという男はチャップリンが何か扮装して来いという無茶振りをされたときに思いついた人物なのだ。
コンセプトは「複雑な男。浮浪者かと思えば紳士でもある。詩人、夢想家、そして淋しい孤独な男、それでいて、いつもロマンスと冒険ばかりもとめている男。自分じゃ科学者、音楽家、公爵、ポロ選手なんてふうに考えてもらいたいと願っている男。そのくせやれることというのは、せいぜい煙草の吸殻拾い、子どものあめをちょろまかす、それくらいのことしかない男」

 

第二次世界大戦終結後、『独裁者』という作品がきっかけとなりアメリカ政府から国外追放を受けてスイスに移り住む。アメリカ政府から謝罪の意を込めて1972年アカデミー賞特別賞を受賞する。20年ぶりにアメリカに帰る。チャップリン83歳のときのことだ。その5年後の1977年にチャップリンは人生の幕を閉じる。享年88歳だった。

 

「喜劇とは公園と警官とかわいい女の子がいれば成立する」

「個性こそ最高。それが私の信念だ」

 

 

筆者の好きな映画

 

『キッド』

 

捨て子を見つけてしまったチャーリーは何度もその子を手放そうと試みるが巡り巡ってチャーリーの元に戻ってきてしまう。そんな赤ん坊に情がわいたチャーリーはその子を育てることを決心する。一生懸命に愛を注ぐチャーリーとその子との間に芽生える絆に少し涙する。

 

『街の灯』

 

チャップリンの最高傑作と称されることもある作品。花を売る盲目の少女が手術を受けられるように浮浪者チャーリーはお金を用意するが、そのことで警察に逮捕されてしまうというストーリー。刑務所から戻ってきたみすぼらしい服装のチャーリーは視力を回復したその少女と再会するのだが・・・。

 

『独裁者』


チャップリンの最大のヒット作で、ヒトラーを揶揄した作品として有名。第二次世界大戦が勃発するとアメリカの国益を損なうと批判の的にされてしまう。トーキーの時代にもサイレントで表現し続けたチャップリンだが、この作品では最後の6分間に今でも伝説と呼ばれる名演説を披露した。

 

 

 

温故知新!!教養をつけるためでも構わないと思います。一度ご覧になられてはいかがでしょうか。

 

では、今日はここまで!!

またね!!