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『ベルサイユのばら』でフランス革命を学んでみた

筆者は世界史が大の苦手である。どれくらい苦手かと言えば、ナポレオンがいつの時代に活躍したのかも知らないくらいのレベルである。

 

先日、ブックオフのマンガコーナーを歩いていると、完全版の「ベルサイユのばら」全5巻が揃いで売っていた。しかも値段は1冊100円だった。筆者はこれまでに1度も原作もアニメも見たことがなかったので、これは良い機会かもしれないと考え、思い切って購入してみた。

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[あらすじ]

 

これは、同じ年にフランス、オーストリアスウェーデンでそれぞれ生を受けた、オスカル、マリー・アントワネット、フェルゼンという3人の人物が、信頼で強く結ばれた愛情や友情を武器にフランス革命という大きな歴史のうねりの中を懸命に生きる物語だ。

 

・オスカル

 

代々フランス軍を統率してきた貴族の家に生まれたオスカルは、女性だけれど跡継ぎがいないという理由で「男として」育てられた。オスカルは、オーストリアからフランスと手を結ぶためだけに嫁いできた同い年のマリー・アントワネットの身辺警護をすることになる。女性だけれど、男性として育てられてきたオスカルは生涯独身を心に誓って生きているのだが、幼なじみであるアンドレの優しさや愛情に隠していた恋心が抑えきれなくなってしまう。革命が勃発するような不穏なフランスで軍人として職務を全うしようとする男としてのオスカルと、アンドレに恋心を抱いてしまう女としてのオスカルの葛藤も「ベルばら」を楽しむ重要なポイント。

 

マリー・アントワネット

 

14歳でフランスにやってきたマリー・アントワネットは婚約者である後のフランス国王ルイ16世に愛情を持つことはなく、次第に寂しさを埋めるため豪華な洋服を着て、夜は仮面舞踏会に出席するなど遊びほうけていくのであった。

その仮面舞踏会で知り合ったスウェーデンからの留学生であるフェルゼンに恋心を抱いてしまう。しかし、当然フランスの国王妃である彼女に自由な恋愛など許されてはいない。

年を経て、彼女にもフランス国内の不安定な情勢を目の当たりにして国王妃としての自覚が生まれてくるが、どうしてもフェルゼンを忘れることができない。この国王妃としての立場とフェルゼンに対する愛情に悩む彼女の苦悩もまた「ベルばら」の重要ポイントだといえるだろう。

 

・フェルゼン

 

スウェーデンの高級貴族の出身である彼は、留学先のフランスでマリー・アントワネットに出会う。国王妃に恋をしてしまった彼は、この禁断の恋に悩み苦しむのである。フランス国内で革命が起こると、彼は命の危険も顧みずマリー・アントワネットを助けようと翻弄するのであった。しかし、それはやはり友情ではなくて愛情から生じるものであった。

 

 

[史実かどうか]

 

無知な筆者でも「ベルばら」がフランス革命を背景にした話であることくらいは知っていたが、先述したとおりナポレオンが活躍した時代すら知らない人間なので、「ベルばら」がどこまで史実に基づいているのか皆目検討もつかない状況であった。

 

できれば、史実に基づいていてくれれば「ベルばら」で歴史の勉強ができるんだけれどなぁ。そんなことを考えながら読み進めていったのだが・・・。

 

 

設定が細かい・・・。

 

 

セリフが多い・・・。

 

 

みんな顔が似ている・・・。

 

 

正直、しっかりと読めば1冊読むのに普通の人なら1時間以上はかかるドラゴンボールなら1冊15分で読める筆者でも、この5冊を読むのには1週間ほどかかってしまった。

 

しかし、この設定の細かさと文字数を考慮すると史実に基づいてかなり詳しく描かれているように思えた。

 

そこで、次の3冊を購入して「ベルばら」がどれくらい歴史マンガとして通用するのかを確認してみた。

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検証した結果、「ベルばら」を徹底的に読み込めば受験対策としても十分通用するくらいフランス革命の知識は得られると思う。

さらに、センター試験が共通テストと名前を変え、内容も「暗記」からより「思考」に重きを置いていることを考えると「ベルばら」は参考書として活用することもできると思った。

 

ただ、先述したとおりかなりの分量なので、「楽しく」勉強はできるかもしれないが「楽に」勉強することはできないと思う。

 

まぁ、これに関してはどの参考書を手にしたって同じだとは思うけど。

 

あと、受験勉強の効率を考えると「ベルばら」よりも、後に読んだ「マリー・アントアネット」や「世界の歴史」の方が良いと思った。(受験勉強に恋愛要素は不要。当たり前か・・・。)

 

ちなみに「ベルばら」の主人公の1人である「オスカル」は架空の人物なのでお間違えなく!!

 

 

[おまけ]

 

『「ベルサイユのばら」の英語』や『「ベルサイユのばら」で学ぶフランス語』といった書籍も出ているので、「ベルばら」は、歴史と語学が学べる1度で2度おいしい漫画なのかもしれない。

 

 

では、今日はここまで!!

またね!!