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How dare you!! 意外と知られていない(?)dareを考えてみよう

本日、松本大洋氏の『Go Go モンスター』を読み直しました。特別なきっかけがあって意図的に読んだわけではないです。埃をかぶった分厚いハードカバーのこの漫画を普段は気にもかけないのですが、今日は何故かふと目に留まったのです。独特な表現で不思議な子どもたちを描き、私たち読者をどこか懐かしい気持ちにさせてくれる彼の作品が私は大好きです。「この星の一等賞になりたいの、卓球で。」は彼の違う作品ですがとても有名ですね。

 

飛行機をみて「あの飛行機はどこから飛んできたのだろうか?」と問いかける少年に「僕はあの飛行機がどこに飛んでいくのかが気になるよ」と返す2人の少年の笑顔が私の心を温かくしてくれます。

 

あの飛行機はどこから来て、どこに飛んでいくのか。日常にありふれている出来ごとをそんな視点で常に眺めることが出来たら素敵ですね。

 

 

では、本題に入りましょう。

今日はタイトルにある [dare] に注目していきます。

 

タイトルの [How dare you!!] は『Anne of Green Gables』より Gilbert に髪の毛が赤いことを「carrots] とからかわれた Anne が怒り狂って叫んだセリフです。「よくもいったわね!!」と石盤を彼の頭めがけて振り下ろすシーンです。

 

では、[dare] とはどんな言葉なのでしょうか?今日この [dare] に着目していきましょう。

 

目次

 

dare は 「あえて~する・勇気を出して~する」

 

[dare] を辞書で調べると「あえて~する・思いきって~する」という意味が出てきます。つまり「恐れずに~する」という気持ちで使う、普段はやらないことをやるときに使うと上手に表現できるのではないでしょうか。

 

気をつけて頂きたいことは[dare] は動詞とも助動詞ともとれる曖昧な単語だということです。どちらを意識して使っても意味は同じですが、動詞とも助動詞とも取れる単語だということは知っておいてください。

 

助動詞だと意識して使うなら

「私はあえてそんな馬鹿みたいなことをする」

I dare do such a foolish thing.

 

過去形で「私はあえてそんな馬鹿なことをしたんだ!!」なら

[I dared do such a foolish thing.]

 

もちろん助動詞ですから[dare not / daren't] で否定文が作れます。

 

「私は、(勇気が無いから)そんなことはしない」

I daren't do such a thing.

 

と、日本語に振り回されずに「普段はやらないことをあえてやる・勇気を出してやってみる」ということを表現したい時に是非使ってみて下さい。

 

[dare] を動詞として使うのなら「to 不定詞」でつなぐということも覚えておいて下さい。

 

ですから、上記の「私はあえてそんな馬鹿なことをした」

[I dared to do such a thing.]

とも表現できるのですね。 

 

 

[How dare you] はどういう意味?

 

この[How dare] は決まり文句です。今まで散々[dare] の説明をしてきたのに申し訳ないですが、これは「よくそんなことができるものだ!」という意味です。

ですから、Anne の [How dare you!!] というのは前後関係を考えて「よくもいったわね!」となるわけです。

 

How dare you tell such a rude thing to her.

「よく彼女にそんな失礼なことをいうことができるものだ!!」

 

 

まとめ

 

[dear] は「普段はやらないことを思いきってやる・勇気を出してやる」という気持ちを表現する時に使います。また、助動詞としても動詞としても使える単語です。

 

[I dared confess my secret to my friend.] 

[I dared to confess my secret to my friend.]

私は思いきって友達に秘密を打ち明けた

 

このように使います。

 

[How dare] は決まり文句で「よくもそんなことができるものだ!」です。

[How dare you!!] はこのまま覚えても良いと思います。

 

 

では、今日はここまで!!

またね!!