英語の時間と休み時間

ちょこっとタメになる独り言

前向きになりたいときに読む本 ①

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人生は山あり谷ありで、その山や谷と同調するように人の心もマグマのように熱くたぎったり、氷のように冷たく閉ざしてしまったりと忙しない。

今日は仕事や人生でここ一番やる気を出さなければいけない、気持ちを上げたいという時にお勧めしたい本がある。『ココ・シャネルの言葉 CHANELである。

 

シャネルの人生をかいつまんでまとめると・・・

 

幼少期を孤児院で過ごしたシャネルは生涯を独身で過ごす。一流の男性たちとの熱愛報道に事欠かない彼女だったけれど、結婚には至らなかった。もちろん様々な理由はあるだろうが、その一つは間違いなく仕事を愛していたからだろう。「マドモアゼル」とは未婚女性という意味のフランス語だが、この言葉が固有名詞として使われる時、それは仕事を第一に考えるシャネル自身を意味した。それほど、彼女が世界に与えたインパクトは大きかったのだ。


「流行は変わるけれどスタイルは変わらない」を信条とした彼女は19世紀的なファッションを全て壊していったが、その背景にあったものは「嫌い」をとことんつきつめていくという彼女の生き方だった。その結果、彼女は今までに見た事のないスタイルを次々と生み出していった。


「かけがえのない人間でありたい」という彼女の思いが、人と同じであってはいけないという生き方につながったのだろう。そして、その精神がシャネルというブランドを唯一無二の存在にしたのだろう。しかし、晩年「人と同じであってはいけない」と言っていた彼女だが、自身の未婚であることを後悔するかのような発言をしたこともある。ここに彼女の隠されていた弱さを見ることが出来るだろう。彼女は常に強い言葉を社会に投げかけていたが、それはもしかすると自分の弱さが世間に露見することを、または自分自身が気づいてしまうことを恐れたのかもしれない。非常に奥深いところである。

 

シャネルというブランドを世界的なものにした彼女だったが、第二次世界大戦という時代の大きなうねりに飲みこまれてしまった。彼女は56歳のときに全ての店を閉めてスイスで隠遁生活をおくることを決意した。引退である。今までに築き上げた富や名声、さらには自身の年齢を考えればもう充分だ・・・普通の人はそう考えるだろう。しかし、彼女は違った。71歳で現役復帰を果たしたのだ。そして彼女は死ぬ間際までトップランナーとして世界のファッション業界をけん引したのだ。彼女が亡くなったのは働くことが出来ないという理由で彼女が最も嫌っていた日曜日であった。享年は87歳だった。

 

 

筆者なりにシャネルの人生をまとめるとこんな感じだが、もっと詳しく知りたい方は没後50年を記念して昨年公開された『ココ・シャネル時代と闘った女』というドキュメンタリー映画を見ることをお勧めする。

 

そんなシャネルが残した言葉に感化されないはずがない!この本は、シャネルの哲学を通して仕事だけではなく読者の生き方そのものに大きな影響を与える本だ。前向きに力強く生きたい、そう願っている人にはうってつけの本だ。

 

ページ数は200ページを少し超えるが、1時間もあれば十分読むことが出来る。忙しい人にも丁度よいかと思われる。

 

では、今日はここまで。

またね!!