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ちょこっとタメになる独り言

忙しくて心が疲れたときに読むお勧めの本2選

みなさんは「お江戸系youtuberこと堀口茉純」という方をご存じだろうか。「三度の飯より江戸が好き」という彼女の掴み文句にもあるとおり、彼女の江戸に関するは造詣は驚くほど深く、江戸に関する小話や豆知識を5分程度の動画にして視聴者に提供するというのが彼女のスタイルだ。その知識の幅広さもさることながら、彼女がその配信を10年以上全くブレずに貫いていることには全く脱帽である。そんな筆者は彼女の不定期にあがってくる動画を不定期ながら楽しく拝見している一人の視聴者だ。

 

彼女の動画チャンネルは2年ほど前までは登録者数が1000人ほどだったが、今や6万人に達しようかというほどの人気を博している。密かな江戸ブームが来ているのだ。筆者は真面目にそう思っている。

 

そこで、本日1冊目に紹介するのは杉浦日向子さんの「一日江戸人」という本だ。

 

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江戸っ子の一日や江戸人の旅行の仕方、さらには将軍の一日、歌舞伎役者の収入など、杉浦さんの紡ぐ江戸に関するエピソードは常にその視点が面白い。面白いだけではなく雑学として知っておいても絶対に損はしない話がぎゅっと詰まっている。そんな内容の一冊だ。

 

「暑いからパァっ休んじまおう」江戸人は夏休みを1ヶ月とる。しかし、江戸人は貯金がない。そこで見るのも暑苦しい布団を質屋に入れて金を用意したら、バカンスを心行くまで楽しむ。冬になったら蚊帳を質屋に入れて布団を取り出すから大丈夫。(・・・次の年はどうするのだろうか?次の年は次の年に考えるのだろう。)

 

忙しい時代に生きる私たちは江戸に生きる人々の様にはなれないけれど、「お金はないけど働きたくない。」「その日その日を食いつないでいればなんとかなるさ」とのんびり生きていた江戸人のことを空想すれば少し肩の荷が下りるかもしれない。

 

もし、この本が面白いと感じた方は両国にある江戸東京博物館に足を運ばれることをお勧めする。

 

 

本日2冊目にお勧めする本はジェニファー・L・スコットさん(神崎朗子さん訳)の「フランス人は10着しか服をもたない」だ。

 

 

これは文字通りフランス人のクローゼットには春・夏物用の10着と秋・冬物用の10着しか入っていないということなのだが、そこからフランス人の質素だけれどもエレガントな生き方を学ぼうというのがこの本のコンセプトだ。著者が女性であるためフランス人の化粧の仕方などの女性向けのトピックが随所に見られるが、それらの根底に見られるフランス人の生活に対する姿勢はジェンダーレスである。

 

あなたは高級な食器を普段使いしているだろうか?高かったという理由で購入した服を着ずにクローゼットに眠らせたままにしていないだろうか?

普段背筋は伸びているか?本を読んでいるか?外見ではなく知性を磨いているか?人生は短い、毎日がかけがえのない一日なのだ。楽しまないのは絶対に損。そんなことをフランス人は教えてくれる。

 

そんな中でも筆者が一番好きなのは・・・

 

フランス人は初めてあった人に「あなたの出身はどちらですか」みたいな退屈な話はしない。彼らは初めて会った人に「今、どんな本を読んでいるんですか」と尋ねるような人たちなのだ。

 

ここだけ読んでもハッとさせられる方は多いのではないだろうか。(筆者もその一人だ)今までなんてつまらない会話をしていたんだろうと反省である。実際、初対面の人にこんなことをサラっと言われたら男だって素直にかっこいい人だなと思ってしまうだろう。

 

朝はぎりぎりまで寝て、シャワーをさっと浴び、朝食はコーンスープ一杯ですませるような毎日にうんざりしているのなら一読の価値ありだ。

 

では、今日はここまで。

またね!!