英語の時間と休み時間

ちょこっとタメになる独り言

それはそれ、これはこれ!!

小さい頃、テストで良い点を取ると両親は「良かったね。頑張ったね。」と褒めてくれました。進んで家の手伝いなどをしたときも母親は「成長したね。偉いね。」と言ってくれました。しかし、それを引き合いに何かを買ってもらおうとするとあっさりと手の平を返されて「それはそれ、これはこれ」と相手にしてもらえず、大人はなんて理不尽なのだろうと子どもながらにそう思ったものでした。

 

こんなことは誰しもが経験したことのあることだと思います。

 

では、今日は英語で「それはそれ、これはこれ」のニュアンスをどのように表現するのかを考えていきましょう。間違っても[That is that, this is this.] のようにはしないで下さい。

 

まず、日本語の「それはそれ、これはこれ」という言葉がそもそもどういう意味なのかを考えなければなりません。僕たちはこの言葉を当たり前のように使っていますが、この表現には「別の物」というかなり大切な言葉が省略されているのです。つまり、これを正確に表現すると「それとこれとは別の物」となります。日本語は非常に抽象的に物事を表現する性質があるので、日本語を英訳していく時にはその日本語が具体的に何を表現したいのかをまず考えることが大切です。

 

では、「それとこれとは別の物」を英語ではどのように表現するのでしょうか。

 

[A is one thing, B is another.]

これが一番近いのではないでしょうか。

 

Sending you back to the orphanage is one thing , handing you over to the likes of Blewet is another.

(アンを)孤児院に送り返すことと、ブルワットのような人に手渡すことは別のことです。

「Anne of green gables] より

 

では、この表現を少し練習してみましょう。

 

「良い友達になることと良いビジネスパートナーになることは別のこと」

[To be a good friend is one thing, to be a good business partner is another.]

 

勿論、ここの「良い友達になること」の部分は動名詞を使って[being a good friend] と表現しても問題ないですね。

 

では、最初の導入で話をした下の文はどう言えるでしょうか。

 

「テストで良い点数を取ることと、ゲームを買ってもらうことは別のこと」

[Getting a good score on the exam is one thing, being allowed to buy a game is another.]

 

では、

 

[知っていることと教えることは別のこと] はどう表現することが出来るでしょうか。是非考えてみて下さい。

 

では、今日はここまで!!

またね!!”