英語の時間と休み時間

ちょこっとタメになる独り言

東大は[the university of Tokyo] or [Tokyo university]?

東大卒というフレーズには飽き飽きする。それくらいテレビのチャンネルを回せば、どこも「東大卒○○」のフレーズに溢れている。もう溢れすぎていて目新しくもないのだけれど、テレビ画面からこれらのフレーズが無くならないということを考えると「東大卒」需要は衰えることをしらないのだろう。

 

しかし、「東大卒○○」は大勢いても、筆者の中で東大卒芸人のはしりは「田畑藤本」である。(勿論、東大卒の芸人は田畑藤本よりも前にいるけれど、地上波に出てある程度の知名度を獲得したという尺度で考えると、それは田畑藤本である。異論反論は認める)

 

漫才は「名前だけでも覚えて帰って下さい!」の代わりの「学歴だけでも覚えて帰って下さい!」から始まり、藤本の学歴自慢を軸とした展開を見せる。そんな田畑藤本がコンビを解散したのは今から2年ほど前のことだった。

 

解散後はピン芸人としてそれぞれ活動を続けているが、最近はどうしているのかなと思っていたところ、昨日yahooニュースに「藤本淳史さん、実はADHDだった」といった内容の記事がUPされていた。やはり、世間も田畑藤本には注目していたのだな。

 

そう思うと何だか懐かしくなり、Youtube田畑藤本の漫才をいくつか拝見した。(その視点で漫才を見ると、確かに藤本の話し方は落ち着きがないように見えてしまうから人間の先入観というのは怖い、と今日はそんなことを書きたいのではない)

 

するとそこの藤本の台詞に筆者は興味深い言葉を発見した。

 

藤本「いいか!!俺は東京の大学じゃないぞ!!東京大学を卒業したんだぞ!!」」である。

 

そう、つまり彼は英語で表現するところの[the university of Tokyo]ではなく[Tokyo university]を卒業したと言っているのだ。

 

しかし、東京大学の英語名は[the university of Tokyo]である。

 

ところが、その一方で早稲田大学は[Waseda university]だし慶応大学は[Keio university]である。

この違いはどこにあるのだろうか?
なぜ早稲田大学は[the university of Waseda]、慶応大学は[the university of Keio]ではないのだろうか?

 

実は、この[the university of ○○] の○○には「固有名詞」が入るのだ。

 

だから、もし「日本大学」が国立大学でこの「日本」が実際の「日本」を指しているのなら、日本大学は[the university of Japan]と表記されるのだけれど、日本大学の「日本」は、実際の日本を指しているわけではなく、単なる「名称」だから、日本大学は[Nihon university]という表記になるのだ。

 

したがって、もし明治大学を[the university of Meiji]と表記してしまうと、この「明治」は「明治時代」という意味として捉えられ、日本語訳に直せば「明治の大学」といったニュアンスになってしまうのだ。

 

まぁ、最後は色々と並べてしまったけれど、ポイントは国立大学の場合は[the university of ○○]が成立するということ。是非、覚えておいて欲しい。(しかし、実際のところ[the university of ○○ を使っているのは東京大学だけなのだが・・・)

 

参考文献:マーク・ピーターセン著「日本人の英語」

 

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[おまけ]

 

ちなみに、日本では[university]は総合大学で[college]は単科大学のように教えられるけれど、実際はそんなに単純なものではないから、外国人が「私は、○○ collegeを卒業しました」と言ってきたとき、日本人の感覚でその大学をイメージしない方が良いと思う。

 

では、今日はここまで!!

またね!!